前回、funky という単語について書きました。10年以上前の話です。今年になって、女子生徒から英語の歌の歌詞について質問がありました。その曲のタイトルの末尾に funk という名詞が付いていたのです!( funky は、funk の形容詞)
❝○○ Funk ❞というタイトルです。
どんな曲か聴いてみると、軽やかながらも切ない歌い方です。日本語のカタカナで ファンク(funk)や ファンキー(funky)というと、『明るい、陽気な、ノリのよい』といったイメージがありませんか? 彼女もそう思って聴いていたそうです。ところが、歌詞を聴き取ってみると、どうやら悲しい失恋の歌のようです。
「もしや?」と思って、辞書で funk を引いてみると【意気消沈、気持ちの落ち込み、おびえ、しり込み】などと書かれている!「うわぁ~、納得!」と彼女。
このように、カタカナ日本語とは意味が異なる英語語は少なくありません。和製英語は言うまでもなく、英語ではどうなの?と、辞書で確認する大切さを思い知らされました。そして、自分の中のイメージで何かを決めつけてはいけないということも。このように、生徒に教えていて、自分が学ぶことは非常に多いです。いつも、感謝です。
自分のイメージだけで決めつけない

英語のイディオム lead (または live ) a cat and dog life 【ケンカばかりして暮らす】は、犬と猫にまつわるイメージから生まれた表現だと推測されますが、実際にはそうでもない、むしろ仲良しの犬猫も決して少なくはないですよね。
ちなみに rain cats and dogs 【土砂降りになる、雨がひどく降る】は、「犬猫が追いかけっこをして騒いでいるかのように雨音が激しいから」と聞いた記憶がありますが、ネットで調べてみると他の説もあるようです。例えば、北欧神話で、犬は風を起こす力があり、猫は雨を降らせる力があると信じられていたからとか。英語は様々な民族・文化の影響を受けてきたわけですから、北欧の影響も受けているでしょうね。実際にはあまり見かけない表現ではありますが。
何事も、決めつけず柔軟にしなやかに見ていきたいです。「自分には英語は無理だ」とか、「英語は苦手科目」と決めつけてはいませんか? 何かのきっかけで、英語ができるようになる、英語に触れることが楽しくなるかもしれません。このブログが、そんなきっかけの1つになれば、うれしいです。
「現在 今この時( present )」は、宇宙からの贈り物。今日もありがとう。